転倒 : 考える整体師　大井町カイロプラクティック

考える整体師　大井町カイロプラクティック

品川区大井町の整体院「大井町カイロプラクティック」で院長を務めるカイロプラクターのブログです。武道も続けているのでその絡みの話も出てくるかもです。目指すは一流の治療家にして武道家・・・・かな？　　　　Ｓｉｎｃｅ　２００５・１０・１

先週、当院に通ってくれている７０代女性が、自転車で転倒したようです。

右側を打ち・・・。
数分後に、また転倒して左側を打ってしまいました。

まさかの短時間で二回転倒。

高齢になってからの転倒は、よくある事とはいえ、本人は落ち込んでしまったようです。
不幸中の幸いで、ケガは擦り傷のみ。

本来なら、大腿骨を骨折していても不思議ではないです。
骨は、応力の掛け方次第で簡単に折れます。

高齢になってからの大腿骨骨折は、長年の股関節内旋の負荷もありますが。
それで、硬い所は折れやすくなる。

だがしかし。

この方は、私の整体を数年間に渡り受けており、今年に入ってからカーブスで鍛え始めていました。

もし、この二つのどちらかが欠けていたら・・・？

そう思うと、怖いですね。

本人も、そう思ったらしく、やはり整体通いながらもカーブス行ってて良かったなと再認識していただきました。

ようやく私の説得に応じて鍛え始めていただきましたが。
施術を継続して受けていただきながらも、説得し続けて良かったな～と。

骨折したら負のループに入る所でした。
整体案件から外れたら、私は干渉できませんし。

こういう事は、自身が大変な事にならないと、中々理解しにくいものです。
頭では分かっていても。

人生って、いつも授業料高いから・・・。

今回は、授業料がお安く済んだパターンですね。
普通に施術させてもらい、何とかなったかと。

私もそうですが。
常に将来を見据えて、授業料はお安く済ませたいもんですね。

その為に必要な事は・・・？

と言う訳で、整体と筋トレって重要ですよ！というオチでした(笑)

皆さんも、転ばぬ先の【整体】と【筋トレ】を忘れずに！

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タグ：: #自転車; #転倒; #ケガ; #整体

先週の基礎整体講座の時に、鍼灸師の橋本先生がレポを書いてくれました。

講座の際にも説明させていただきましたが、これは追突事故でのむち打ち症にも似通うものがあります。
理論をしっておくと、こういう時に応用して対処できます。

そして、リンク先の動画を良く見ると・・・。

まずは、右半身を打ち付けてから、左に回旋するように身体が振れてますね。

これは、重要だったのですが講座の時に言うのを忘れてました。

ちょっと説明しておきます。

　施術時の身体の状態

・左肩関節に疼痛

・左母指、母指球に痺れ（触覚異常）

・仙骨に疼痛

対処は、左肩の炎症に対し、アイシング。

転倒後は、何も感じずに次の日から各種症状が出てきた感じですね。

左に荷重出来ずに、右荷重。

左拇指球から、手首（橈側遠位）に癒着。
それにより、左上肢の内旋。

頸椎の５・６番が左側方・左後方変位。
デルマトームも参照すると良いです。

また、中部胸椎が左側方変位、強い緊張で固定。

　動画を観察

①　右半身を初めに打ち付けている
②　その後に、左半身
③　身体全体が左に回旋

この順番が大事ですね。

これって、まず右半身を打ち付けた際に中部胸椎が左に変位したのかと。
その後の、②③で頸椎が左に変位。

この中部胸椎と下部頸椎が、変位したものが徐々に身体に影響してきたと思われます。
大丈夫な間は、身体全体の構造の余力や、筋肉が頑張っていただけ。

後から、症状が出てくるパターンですね。

これは、追突事故のむち打ちと同じ理論です。
後で、書きます。

　二日目に起きた事

転倒後の次の日は、胸椎が左に変位しているので、左の背筋の短縮が発生。

軸も左にズレる事から、左肩関節が使いやすくなり、オーバーワーク。

頸椎の変位により、神経的なエラーが出て、左上肢の過緊張。

この際、構造的に弱い肩関節が炎症と継続した緊張状態に。

左上肢で構造的な異常と、痛みを庇う為に内旋して緊張。
これにより、左手根から橈骨遠位まで癒着して内旋を固定。

　推理と対処

まず、状況を聞いて疑ったのは、デルマトームを前提とした頸椎。
これは、予想通り。

そして、頸椎調整後に左拇指球周辺の痺れが残ったので、左上肢の構造を疑います。
これも、癒着を剥がし、関節の位置を変えて改善。

更に、頸椎に何かあった時は、その土台である胸椎も疑うのはセオリー。

そしたら、原因の本体とも言える胸椎の左カーブがあり、これに対処というわけです。
胸椎を施術している時に、強い外力が掛かったんだと伝わってきました。

　むち打ちとの類似点

これは、交通事故などによるむち打ちの対処を知っていれば、応用が利く考え方ですね。

むち打ちも、最初の衝撃を見逃してはいけません。

順番で言うと、

①　追突時に身体が反る（胸椎前方変位）
②　身体が前に振られる（首の損傷）

この①を見逃すと、数日から数年後に症状となります。
②によって発生する首の症状に目が行きますが、それを病院で治療した後は・・・？

①によって発生した後々の原因となる胸椎の調整が、必要になると考えられます。

　まとめ

今回は、動画があったのが良かったです。

このように後から分析する事が出来るし、症状の原因を推理する重要な要素になりますね。

受講生の方々も、勉強になったかと思います。
私も、勉強になりました。

突然の、ぶっつけ本番でしたしね。
聞いてないよ～みたいな（笑）

まあ、いつもの事ですけど。

今回書いた記事は、あくまで私の考え方です。
なので、他の流派の先生はまた違った見解かもしれません。

他の見解も並列で想定しておくと、実際の臨床では強い武器になるかと。

整体は奥が深いです。
勉強が終わらないですね。

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